臨床工学技士を目指す学生が取得すべき資格3選 & 勉強法

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臨床工学技士になるには、高校卒業後養成校を卒業し国家試験をに合格する必要があります。

臨床工学技士として働くには、最低限この国家試験に合格する事が必要です。

臨床工学技士の就職はかつては売り手市場と言われていて、学生の数よりも求人の数の方が多いという状態が続いていました。しかし、養成校の増加と、現場の臨床工学技士の人数の充実が進み、国家試験が通れば好きなところで働けるという時代ではなくなってきています。

就職に有利という資格、実際に現場に出てから役に立つ資格という点にフォーカスして臨床工学技士養成校在学中に挑戦するのにオススメな資格について紹介していきます。

目次

第2種ME技術実力検定試験(ME2種)

受験資格:なし 中学生でも受験できます
試験日時:9月上旬の日曜日 9:50~16:30
試験会場:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡
受験料:12,000円
試験方法:五者択一式試験と小論文試験

通称ME2種と呼ばれています。

医学に関する基礎的な内容と物理、化学、電気、電子、医療機器の仕組みや原理について出題されます。

臨床工学技士養成校の学生の登竜門ともいえる資格です。

臨床工学技士養成校の学生のほとんどが2年生の時に受験します。

本気で就職する気がある人は、絶対に合格しておくべき資格です。

新卒採用の就職試験でこのME2種を合格している学生と合格していない学生を比べたら迷うことなく合格している学生を選びます。

そのくらい合格しておきたい資格です。

勉強方法は基本、「第2種ME技術実力検定試験問題集」を解いていき、解らないところは解説をみてノートにまとめる。「MEの基礎知識と安全管理」というテキストを1冊サラッと2回くらい読破する。という方法でOKです。

私は、養成校に入学した1年生の時にこの勉強法で合格しました。試験が9月にあったので、6月から一日1~2時間程度毎日、過去問を解く→解説をまとめる。MEの基礎知識と安全管理を読む。という勉強を繰り返しました。

当時使用したテキスト 懐かしい・・・

結果は、自己採点で120問中102問正解で一発合格でした。(会社辞めてばかりで人生切羽詰まっていたので、ほんとに勉強頑張りました)

ほとんどの学生が2年生の時に受験するところ、1年生の時点で合格したので、養成校の先生から高い評価をいただきました。

社会人から臨床工学技士を目指す人には特に1年次の受験をお勧めします。

ITパスポート(旧初級シスアド)

受験資格:なし 中学生でも受験できます
試験日時:随時
試験会場:全国各地の会場
受験料:5,700円
試験方法:CBT(Computer Based Testing)方式

この資格は 2009 年から開始された比較的新しい資格です。実は私が受験したのはこのITパスポート試験の前進にあたる「初級システムアドミニストレーター」(初級シスアド)です。

初級シスアドは、私が受験した2002年ごろは文系・理系問わず大学生の多くが就職活動に有利という理由で受験していました。合格率が30~40%とやや難しい資格でしたが、持っていると就職活動には有利な資格でした。

初級シスアド試験は2009年で終了し以後はITパスポートに受け継がれることとなりました。

初級シスアド試験からITパスポートになって大きく変わった点は、試験方式が、初級シスアドはマークシート方式だったのに対して、ITパスポートはCBT方式という指定会場でパソコンの前で試験を受けるという方式に変わった点です。

ITパスポートにしても初級シスアドにしても、組織の中でITの活用を推進する上で中核となる人材を育成することを目的とされています。

この資格は、当然就職に有利ですが、病院で働くうえでもこの資格を取るうえで得た知識は重要です。電子カルテの普及で病院内はどこを向いてもパソコンがあります。

部署内でユーザーの代表として、SEと現場の橋渡しをする人材がどの部署でも必要とされています。

このSEとユーザーの橋渡しをする人材の事をシステムアドミニストレーターと呼ばれていて、とても重宝される存在です。

是非、ITパスポートに合格してシステムアドミニストレーターとして活躍してください。

第1種ME技術実力検定試験(ME1種)

受験資格:第2種ME技術実力検定試験合格者、臨床工学技士免許所有者
試験日時:6月
試験会場:札幌、東京、名古屋、大阪、福岡
受験料:初回受験者:20,000円 再受験者:12,000円
試験方法:筆記試験(論述を含む)

通称ME1種と呼ばれています。

第2種ME技術実力検定試験の上位版という位置づけの資格です。

病院内で、ME機器の保守管理を行う上でその技術力・指導力を認定するという物です。

この試験の合格率、2017年は28.3%でした。

合格率は概ね30%弱。

合格率30%前後の資格試験はいろいろあります。

危険物取扱者乙4や日商簿記2級がそれくらいの合格率となっています。

危険物取扱者乙4や日商簿記2級は受験資格がない試験です。ME1種の受験には一定の条件があります。つまりガチの人しかME1種は受験しないということです。

そんなガチ勢の中の30%しか合格しないということは、いかにME1種が困難かわかるかと思います。

合格困難なME1種ですが、私の経験からすると試験の4か月くらい前から毎日2~3時間勉強を続けて試験の1か月くらい前からは毎日4~5時間は勉強すれば、合格することができます。

こんな問題が出ます 実際の試験問題です

私は養成校の2年生の時に1発合格しました。

勉強法は、過去5年分、余裕があれば10年分の過去問を完璧にすること。講習会テキストを端から端まで5回くらい読破する勉強法が有効です。

マニアックな物理の計算とかが出題されますが、過去問と出題傾向は似ているので、過去問も繰り返し解く、ということが合格への近道となります。

試験の1週間くらい前は、夢の中でも問題を解いてい事を覚えています。

このME1種試験、試験の内容ははっきりいって病院内の仕事であまり役に立ちません・・・

その代わり、合格のインパクトは相当大きいです。特に医療機器メーカーの方からの反応は大きいです。

新人のころは、人に顔を覚えられてなんぼの世界なので、アピールになると思います。

当然就職採用時に有利になります。

あともしあなたが、ME1種に合格して、就職面接を受けるとして、私から一つアドバイスをするとしたら、とにかく元気ではきはき受け答えをする事です。

このME1種試験って、ある意味マニアな人向けなので、ME1種持っていて根暗な印象だと、「こいつ扱いにくいかも・・・」と評価されてしまう場合もあるかも知れません。

元気なME1種合格者なら嫌味はないです。

とはいえ、ME1種は合格すれば自分に自信がつくので、ぜひ頑張って挑戦してほしいです。

ME1種に合格し、実務経験(臨床工学技士なら2年)を積むと臨床ME専門認定士として登録することができます。
臨床工学士として仕事を続けるうえでモチベーション維持につながります。

そのほかにもおすすめの資格 

私が養成校に在籍中に受験して有用だったのは、上記3つです。

その外にも、MDIC認定、医療情報技師も受験資格なしで受験出来て、知識も役に立つし、就職にも有利な資格です。

挑戦してみてください。

まとめ

臨床工学技士を目指す学生が取得するべき資格3選として、まとめました。

ふだんから、新しい知識をインプットするということはとても重要です。

ただ、なかなか腰を据えて勉強しようとできないのも事実です。

資格試験というのは、無理やりにでも、学習するという理由をつくるきっかけになります。

今回は学生向けとして、3つ上げましたが、就職して働き始めても毎日が勉強です。

知識に貪欲に、日々学習しいていきたいものです。

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この記事を書いた人

こんにちは!らいん工学技士です。
今は臨床工学技士をしています。昔は工場のライン工をやっていました。
毎日ベルコンベアーで流れてくる外装タイルの色分けしたり、箱詰めしたりしていました。
この仕事やべぇって!と思い、医療の世界に飛び込みました。
ライン工から臨床工学技士へ。それが私「らいん工学技士」。

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