こんにちはMEのHigeと申します。
工学部4大卒業→一般企業就職→退職→臨床工学技士養成校→病院勤務16年。
そんな私も気がつけば新入職員の選考に意見する立場になっていました。
今回は、新卒臨床工学技士の方が就職活動をするうえで知っておいたほうが良い事をまとめました。
医療業界を取り巻く就職活動
医療業界の就職事情は職種によって大きく異なります。(ここではコメディカルに限ってお話します)
看護師は医師を除く医療職の中で最も就職に有利な資格と言えます。
私が病院に就職するよりもずっと前からそうなんですですが、病院の看護師数は常に不足している状況です。
看護師の国家試験に合格すれば、就職できないという事はまずない。という資格が看護師です。
裏を返すとそれだけ離職率が高く大変な仕事でもあります。
一方、臨床工学技士よりも歴史が長い臨床検査技師や診療放射線技師はすでに病院に必要人数が確保されていて、人員数も限られるため欠員が出ない限り募集が出ないという状態です。
臨床工学技士の就職事情は、私が病院に就職した16年前に比べると、病院にあるていど臨床工学技士が配属された事により、一見狭き門となってきているように見えます。
実際は、20年くらい前までは、臨床工学技士の業務と言えば、血液透析と人工心肺とME機器管理が中心でした。
しかし、臨床工学技士は今では心臓カテーテル業務や内視鏡業務、眼科分野等、いたるところで必要な人材となっています。
これはひとえに、諸先輩方の努力のたまものです。
ここまで業務拡大が進んでいるコメディカル職種は他にはありません。
業務拡大が進むということは、人員募集が継続されるのです。
就職先の選び方
働く施設の規模で選ぶ
- 大規模病院で働く
- 中規模病院で働く
- 透析クリニックで働く
場所で選ぶ
- 実家から車で通勤できる範囲で探す
- 実家に日帰りで帰れる範囲で暮らす
- 全国どこでも
就職先の探す基準はあなたの年齢・家庭環境によって大きく異なります。大規模病院で、人工心肺・心カテ・内視鏡など多くの分野に携わりたいという希望があっても、自宅からの通勤距離が離れている場合は、住む場所を探す必要があります。
配偶者がいる、家庭の事情などで実家を出ることが出来ない場合は、住んでいる場所の近くで就職先を探すことになるでしょう。
一方、20代で未婚の方なら全国どこでも就職先の候補として考えることができます。
若いころは3次救急を担う病院で経験を積んで、ある程度経験を積んだら実家の近くの病院に転職するという人の話は耳にすることがあります。
しかし、仕事をやめた経験がある私は思うのです。
仕事を辞めるということは、就職するよるもエネルギーを使うのです。
就職前から何年働いたら辞めるとなどと言うことは考えないほうが良いです。
転職を考える時って、
- その職場の人間関係がヤバい!という場合
- 自分のステップアップのためによりやりがいのある職場に転職
- 家庭の事情で自分の実家の近くに転職
- 結婚を機に引っ越すため転職
いろいろあります。転職をするタイミングでベストな施設を探すわけです。
就職前から辞める時のことを考えない方がよいです。この様なマインドは面接のときに見抜かれてしまいます。
私事ですが40歳を過ぎたおじさんは思うのです。
やはり実家に日帰りで帰れる範囲で探すのが良いかなぁって。
こればかりは本人の価値感になりますが、自分がある程度歳をとって感じたのは、当たり前のことですが、自分が歳をとれば自分の親も年をとります。
実家で親と同居とまではいかなくても、すぐに身に行ける距離が安心だったりするのが私の心情です。
子供が生まれた時は、実家が遠くなかったため、親の助けを受けるとができたのは大きかったです。
これは私個人の私見です。
就職先は併願できないのが一般的
一般企業の就職活動をしている大学生が3社から内定もらった。5社受けて落ちた。などとう就職活動の状況の話を聞くことがあります。
企業の就職活動は、何社か併願して、学生によっては内定を何社かもらう。そんな状況です。
私も、工学部大学4年次には複数の企業を就職活動して、1社を選びました。
臨床工学技士の就職活動は、基本的に併願しないルールになっているようです。
私の卒業した臨床工学技士養成校はそんなルールでした。
養成校と病院との関係が大切という事で、もし仮に学生が併願して就職活動をしていて、内定を蹴るという事があると、養成校と病院との関係が悪くなる。そんなことを養成校の先生に聞きました。
なんか学生にとって不利な気がしますが。しょうがない・・・
自己分析をする
採用試験では、筆記試験と面接が設けられている事が多いです。
施設によっては、面接のみで選考するところも沢山あります。
新人採用で最終的に重要となるのは、やはり面接なのです。
面接で「・・・えっと・・・あの・・・」とならないためには、あらかじめ十分自己分析をしておく必要があります。
具体的には、自分の強み、弱みについてしっかりと書き出しておくとよいでしょう。
また自分が就職しようとしている施設で、「何がしたい」「何ができる」「将来どうなりたいか」についても答えれるように準備しておくことが大切です。
とにかく見学に行くべし
採用試験を受けようと思っている施設へは必ず見学に行きましょう。
施設の様子や業務内容、環境を知らずに就職するのはハイリスクだと思いませんか?
見学に行くと、現場で働いている将来自分の先輩になるかもしれない人たちと顔を合わせることができます。
新型コロナウイルスの影響で臨床現場の見学は今の状況では難しいい状況です。
しかし、実際に働いているスタッフと顔を合わせて話をして情報を手に入れることは貴重な体験です。
施設見学はは0次面接
実は施設見学は採用試験の0次面接なのです。
本番の面接の前の書類選考と見学の時の様子で実は50%くらいは採用・不採用については決まってしまいます。(本番の面接も大事だよ)
本番の面接はあらかじめ印象を施設の上層部(院長、事務長クラス)が確認するための場所と言っても良いです。
そのくらい見学は大切なのです。
何人かの受験生の中から、見学に来た受験生と試験当日のみ来た受験生では、見学にきた受験生の方が印象が強く、有利になることは明確です。
読んでますその手紙
見学にいって印象UPができました。ならば、見学のお礼の手紙を書いてさらに好印象を残しましょう。
施設見学に行ったらできるだけ早く、お礼の手紙を送りましょう。
そんなに、たいそうな内容を書く必要はありません。
よくあるビジネス文章のお礼文の定型文+ちょっとしたオリジナリティがあると良いです。
この手紙はできれば手書きで書きましょう。
字が下手でも構いません。
書くことに意味があります。(良い文章が書けていたらなおさらgood)
まとめ
ずいぶんと前になりますが、私が就職活動をしていた時のことを思い出しながら書きました。
今では、採用に関して意見する立場になって、自分が就職活動をしているときに教えてほしかったなぁという内容についてまとめてみました。
コロナ不況が続いていて、世の中は就職難となっていますが、臨床工学技士の求人は豊富にあります。それは業務分野の拡大により、人員の追加が必要となっているからです。
最初に就職した施設に一生を捧げるという考え方は古い考えとは思いますが、初めの就職先って、その人の今後に大きく影響します。
しっかり準備をして、後悔のないように就職活動を乗り切ってください。
応援しています。
コメント